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お遍路の基礎知識

お遍路は、今や観光としても高い人気を誇っており、どなたでも一度は見聞きされたことがおありでしょう。こちらでは、お遍路についての基礎知識をご紹介します。「お遍路」という名称だけでなく、一歩踏み込んでその内容を知るためにご一読ください。

お遍路とは?

お遍路とは、今から約1,200年前、お大師さま(弘法大師・空海)が人々の災難を除くために開いた八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。また、お遍路をする人をお遍路さんといいます。
昔は世捨ての旅として知られた、全行程1,400Kmにもおよぶ厳しい道のりの四国八十八ヶ所巡り。かつてのお遍路は、家内安全・病気平癒・先祖供養など、現世や将来を願う祈りの旅でした。近年では、信仰によるもの以外に、健康のため、ストレス解消のため、自分自身を見つめ直すため、観光としてなど、さまざまな目的で巡られています。

お遍路とは?

四国八十八ヶ所の所以

四国霊場がなぜ八十八ヶ所と定められたかについては、現在のところ定説はありませんが、諸説をいくつかご紹介します。
八十八という数字は、人間のもつ煩悩の数で、霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、成仏できるということから定着したといわれています。他にも、「米」の字に通じることから、五殻豊穣を祈る数であるとか、男42歳、女33歳、子供13歳の厄年を合計した数という説もあります。

四国八十八ヶ所の所以

「同行二人」の意味

「同行二人」とは、お遍路がお大師さまとの2人旅であることを意味します。1人で歩いていても、常にお大師さまがそばにいて、その守りを受けているという、長く厳しいお遍路において心の支えになる言葉。
菅笠に記されている他、お遍路をしていると、さまざまな所で目にします。

「同行二人」の意味

霊場の巡り方

お遍路でお参りすることを「打つ」といい、八十八ヶ所の霊場を巡る順番に決まりはありません。以下に、代表的な巡り方をご紹介します。

  • 順打ち…打ち始めの札所から番号順に四国を時計まわりに巡拝すること。一般的な巡り方です。
  • 逆打ち…打ち始めの札所から番号の逆に四国を反時計まわりに巡拝すること。順打ちよりも功徳があるとされています※。
  • 通し打ち…八十八ヶ所の札所すべてを一度に続けて巡拝すること。
  • 区切り打ち…八十八ヶ所の札所を日にちを何回かに分けて巡拝すること。近年、増えている巡拝方法です。
  • 一国参り…四国を各県ごとに区切って巡ること。

※お大師さまは順打ちで四国を巡っているとされており、逆打ちの方が出会いやすい、また、遍路道の道しるべは順打ちのためもので、逆打ちの方が難しいとされているからです。

霊場の巡り方

お接待

お接待とはお遍路の道中、地元の人が食べ物や飲み物などをくださったり、一夜の宿を提供してくださる風習です。お接待をいただいたときは、「南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)」の宝号を三度唱え、納札を手渡しましょう。
お接待は、お遍路に対しての布施行として功徳を積むことができ、「自分に代わってお参りしてほしい」という代参の意味も込めた無償の行為なので、申し出られた際は断らないのがマナーです。
しかし、車で送ってくださるといったお接待の申し出がある場合、全てを歩いて回ると決めている方は「歩くことを行としております」と断っても構いません。

お接待

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